経済小説に興味を持たせてくれた真山仁さんの作品
病院の待ち時間に真山仁さんの「ハゲタカⅡ上」を読んだ。読むのは2度目なんだけど、最初に読んだのはもう何年も前。2度目とは言え忘れているもので、新鮮な気持ちで読むことができた。
そして思い出した。
私は真山仁さんの作品に出会えたことで経済小説に興味を持ったのだ。経済小説は私にとっては内容が難しく、なかなかイメージしにくかったりして読むのに時間がかかり、結果、内容があまり頭に残らなかったりもした。
初めて「ハゲタカ」を読んだとき、あまりの面白さにひと晩で1冊読み終えた。
登場人物が魅力的なことはもちろんだけど、作品に登場する架空の企業や出来事には現実のモデルがあるため、頭の中に映像が浮かび上がるくらいイメージが沸いたと思う。
投資ファンド、銀行、老舗ホテル、大企業などの裏側を覗いた気分になり、ワクワク・ドキドキした。架空の出来事とはいえ、世の中ってこんな風になってるのかと思った。
その後「虚像の砦」「レッドゾーン」「マグマ」「ベイジン」「コラプティオ」という順に読んで、スッカリ真山仁さんのファンになった。それぞれの業界の裏側に興味津々。
ハゲタカⅡに虚像の砦の「プライムニュース キャスター 羽室冴子」が登場していることが嬉しい。